◆ 元の意味(古代)
裾の広いゆったりとした衣。転じて広い、大きい。
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
15画
成り立ち
形声
部首
ころも
分類
常用漢字
立派な行いを高く称えること。功績を表彰し、他者を引き立てる徳の深さを示す字。
ORIGIN
「褒」は衣部に属し、もとは「襃」と書かれた。許慎『説文解字』巻八下の衣部に「襃は、衣の博裾なり。衣に従ひ、保の省声」と記され、本来は裾の広く豊かなゆったりとした衣服を意味する形声字であった。声符の「保」は子を抱きかかえて護る意を含み、衣の前に大きくゆとりをもって包み込む形象を伝える。白川静『字統』では、「襃」は衣の中に「保」を抱え込む構成で、もと貴人の盛装、すなわち位の高い者が身に纏う寛裕の衣を指すとする。そこから「広い」「大きい」「ゆたか」という意義が派生し、さらに転じて、人の徳や功を大きく広げて世に示す、すなわち「ほめる」「たたえる」という抽象義へと展開したと説く。藤堂明保『漢字源』もまた、「保」を音符として「ホウ」と読み、衣の裾を大きくふくらませる様を原義としつつ、「広く包む」「大きく称揚する」という意味の流れを追っている。後漢以降の用例では、君主が臣下の功績を表彰する「褒賞」「褒章」、徳を讃える「褒美」など、賞賛・顕彰の語として定着し、対義語「貶」と併せ「褒貶」の語をなした。日本でも『日本書紀』や律令格式の用例があり、近代以降は勲章制度の「褒章」に用いられる。命名においては美徳を称えられる人物となるよう願う字として、ごく稀に用いられることがある。
構成要素
衣 + 保(省略形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
裾の広いゆったりとした衣。転じて広い、大きい。
ほめる。たたえる。賞賛する。
★人の長所を見出して称え、自らも称えられる徳望を備えるように。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。