◆ 元の意味(古代)
コンパス。円を描く工具。法則。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
11画
成り立ち
会意
部首
みる
分類
常用漢字
成人の眼で正しく見定めること。円を描くコンパス、ひいては規則・基準。
ORIGIN
「規」は見部に属する会意字である。許慎『説文解字』巻八下の見部には「規は、法有るなり。夫に従ひ見に従ふ」と記され、「夫(成人男子)」と「見(みる)」とを合わせて、成人がしっかりと事物を見定めて法則をたてる行為、すなわち「のり」「きまり」を本義とすると説かれている。さらに、円を描くための工具「ぶんまわし=コンパス」もまた「規」と称され、対の道具「矩(さしがね)」とともに「規矩」の語をなして、円形と方形をそれぞれ正確に描くための基準を象徴する。白川静『字統』もこの理解を継承し、「夫」と「見」とによる会意を、人が経験と眼力をもって物事を正しく測り定める行為と捉え、それが具体的工具と抽象的規範の両義に展開した経緯を示している。藤堂明保『漢字源』では、「キ」音を「丸く区切る」意の単語家族に位置づけ、コンパスで円を描く動作から「丸く整える」「枠を定める」「規則を立てる」という意義の連鎖を整理する。古典では『孟子』「不以規矩、不能成方員」が著名で、規矩は道徳的規範の比喩としても用いられた。『礼記』『荀子』にも規範の意で頻出する。日本では律令の「規式」、近代以降は「規則」「規範」「規模」「規律」など秩序・基準を表す語幹として広く用いられる。命名では「のり」と訓じ、規範を体現する誠実な人柄を願う字として男女ともに使われる。
構成要素
夫 + 見
STROKE ORDER
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MEANINGS
コンパス。円を描く工具。法則。
のり。きまり。基準。ただす。
★規範を重んじ、円満な人格と確かな基準で道を歩むように。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。