◆ 元の意味(古代)
ことばと法をもって罪を糾し治める。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
10画
成り立ち
会意
部首
げん
分類
常用漢字
言を法で正す字。理を究め罪を糺す厳の徳。
ORIGIN
『説文解字』巻三上に「討は治なり。言に从ひ寸に从ふ」とあり、許慎は言と寸(手・法度の意)から成る会意字として、ことばと法度をもって治め正す意を本義と定める。寸は古来「手」の象であり、また転じて「法・きまり」を意味する重要な意符である。白川静『字統』は、討を「ことばを以て罪を糾し、法を以てこれを治める」儀礼的・司法的行為と捉え、単なる武力征伐ではなく、まず大義を明らかにし、罪を言挙げした上で法に則って打ち懲らすという、礼義を伴う正義の発動が討の本質であると述べる。古代の「討伐」は天命を奉じて無道を征する正当戦争の意味を持ち、私的怨恨による「攻」とは厳しく区別された。藤堂明保『漢字源』は上古音を*tʰôgと擬し、寸声系統の守・付などと意脈を共有し、討の核義を「ことばで罪を究め、手をくだして治める」と説く。意味は罪を討つ・敵を討つから派生して、討議・討論・討究のごとく真理を究めるまで広がり、武と文の双方に通じる字となった。三家の説を総合すれば、討は道理と勇気を兼ねて不正を糺し、真理を究める正義感の字である。
構成要素
言+寸
STROKE ORDER
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MEANINGS
ことばと法をもって罪を糾し治める。
うつ、討伐、討議、たずねきわめる。
★道理を究め不正を糾す勇と知の徳を託す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。