◆ 元の意味(古代)
正しき道をもって遠く赴く。不義を伐つ。
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KANJI ETYMOLOGY
sei
画数
8画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
正義を掲げ進発する字。挑戦・遠征・自己超克の象徴。
ORIGIN
『説文解字』に「征は正行なり。彳に从ひ正聲なり」とあり、彳と正からなる形声兼会意字とされる。彳は道を行くこと、正は「ただす」「まっすぐ」の意で、字面通り「正しき道を行く」を構成する。白川静『字統』は古代の戦争観に注目し、王が「天命を受けて不義を伐つ」儀礼として「征」が用いられ、単なる軍事行動ではなく道義的正当性を伴う遠征行為を指したと説く。『孟子』に「征は上の下を伐つなり」とあり、上位の正しき者が下位の不正を糺す意味で限定的に用いられた。藤堂明保『漢字源』も「正」を音符かつ義符と捉え、「真っ直ぐに目標へ進む」イメージで一貫させる。後に意味が拡張し、「遠く赴く」「徴税」「税を取り立てる」など、公権力をもって行う活動全般に転用された。『詩経』には「我れ征きて東す」「靡靡たる征夫」など、征旅の労苦を歌う名句が多く、長旅と志気の象徴として文学的に深化した。日本でも遠征・征服の語に見るように、困難に立ち向かい目標を遂げる強い意志の字として用いられ、現代では自己への挑戦・スポーツでの遠征など、平和的文脈に再解釈されることも多い。名づけでは、正義感と行動力、目標達成への強い志を願う字として男子名に好まれる。
構成要素
彳(行く)+正(まっすぐ・ただしい)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
正しき道をもって遠く赴く。不義を伐つ。
ゆく。うつ。遠征する。征服する。
正義感ある行動力。目標達成へ進む強き志。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。