◆ 元の意味(古代)
目的を持って赴く。前進する。
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KANJI ETYMOLOGY
ou
画数
8画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
前へ歩み出る字。意志ある旅立ちと過ぎ去る時の両義を宿す。
ORIGIN
『説文解字』に「往は之くなり。彳に从ひ㞷聲なり」とあり、形声字として記される。左の「彳」は道を行くことを示す部首で、足を前後に踏み出す半路の象形に由来する。音符の旧字「㞷」は草木が地から伸び出るさまを示し、藤堂明保『漢字源』はこれを「のびのびと進み出る」イメージを担う音符とみなし、進行・前進の語感を字義に与えると解する。白川静『字統』は古代の卜辞・金文資料を引いて、王の出行・征伐・巡幸など、目的を持って遠方へ赴く儀礼的行動を「往」と称したと述べ、単なる移動ではなく「意志ある赴き」の重みを指摘する。やがて時間軸にも転用され、「過ぎ去った日々」「いにしえ」の義が生じ、『論語』の「往者は諌むべからず、来者は猶ほ追ふべし」など、過去と未来を対置する哲学的表現の核となった。日本では『万葉集』の「往き来」、漢詩の「往時茫茫」など、空間と時間の双方の流れを表す字として愛され、人生の歩みそのものの比喩としても深い情趣をたたえている。名づけにおいては、確かな意志をもって前進する人、過去から学び未来を切り拓く知恵を願う字として用いられる。
構成要素
彳(行く)+主(伸び出る)。前へ進み出る。
STROKE ORDER
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MEANINGS
目的を持って赴く。前進する。
ゆく。いく。過ぎ去る。いにしえ。
意志ある前進。過去を尊び未来へ歩む知恵。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。