◆ 元の意味(古代)
本文に解説を注ぎ加える。
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KANJI ETYMOLOGY
chuu
画数
12画
成り立ち
形声
部首
ごんべん
分類
—
本文の語義を言葉で注ぎ込み解き明かす意。
ORIGIN
「註」は言偏に声符「主(しゅ)」を加えた形声字で、「注」と通用する。『説文解字』巻三言部には独立項目を立てず、原本では「注」字に解義を寄せて「灌ぐなり」と述べ、後の徐鉉本以降に「註は解なり、本文に解を加ふること」と補注された経緯を持つ。許慎の本字観では水部「注」が「液体を一点に注ぎ込む」本義であり、「註」はその意を学術的言説の領域に転用した字とされる。白川静『字統』(1984)は、声符「主」が灯火の燭台に立つ炎の形を象り、中心・要点・支柱の核義を持つことを指摘し、「註」は本文という器に対し言(解説)を注ぎ込み、その中心義を照らし出す行為であると述べる。すなわち古典の語に対して訓詁を加え、文意を明らかにする学的営為を表す字である。藤堂明保『漢字源』(1988)は「注・住・柱」と同系の音根語族とし、「一点にとどまる・据える・そこに集中する」という核義を共有するとし、「註」は読者の理解をその一点に集めるための言葉だと整理する。後漢の鄭玄、魏の王弼、唐の孔穎達らによる経書の注解は中国学術の柱であり、日本でも『日本書紀』以来「割註」「頭註」「脚註」など多様な書式が発達した。学問・文献の継承を象徴する字であり、命名では用例は稀ながら、知の継承・解説者としての含意が考えられる。
構成要素
言+主
STROKE ORDER
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MEANINGS
本文に解説を注ぎ加える。
注釈する。注をつける。そそぐ。
★解説・知の継承を象徴。命名例は稀。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。