◆ 元の意味(古代)
人が財貨を背負って運ぶさま。
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
9画
成り立ち
会意
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
背に重きを担う姿と、勝負の重みを示す字。
ORIGIN
「負」は「人」と「貝」から成る会意文字である。許慎『説文解字』巻六下に「負、恃(たの)むなり。人の貝有るに从ふ。守らざる所有り」とあり、人が財貨(貝)を頼みとし背負っている姿を字源に置く。古代において貝は通貨であり、財産を背に担って運ぶことが「おう」、財に頼ることが「たのむ」、財を負って借りを生じることが「負債」、責任を負うことが「負荷」へと展開した。白川静『字統』は、人が貝を背負う形から「身に荷物を負う」意を原義とし、ここから「責任を負う」「敗ける(戦に負け、敗者が荷を負わされる)」「背く(負心)」といった派生義に至ったと述べる。負ける意は、敗者が貢物を担ぐ屈辱の姿が起源とする説に通じる。藤堂明保『漢字源』は、「負」をbjug/biəugという音で「上から下へ重みがかかる」意の単語家族に位置づけ、「伏」「俯」と同系とする。重みが上にのしかかる姿が「おう」「まける」両義に通底すると説く。担う者の誇りと、敗者の屈従、相反する心情を一字に湛える深い文字である。
構成要素
人+貝
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が財貨を背負って運ぶさま。
おう、負担、負ける、背く、マイナス。
★命名では負義のため忌避される字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。