◆ 元の意味(古代)
宝器を打ち砕く。やぶれる。
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KANJI ETYMOLOGY
hai
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
攵(ぼくづくり)
分類
常用漢字
貝(財器)を打ち砕き、ほろびと再起の境を示す。
ORIGIN
『説文解字』巻三下、攴部に「敗は毀つなり。攴貝に从ふ。賊敗皆貝に从ふ。會意。敗は籀文(ちゅうぶん)より、二貝に从ふ」とあり、攴(打ち執る手)と貝(宝器/聲符兼意符)からなる会意兼形声字。白川静『字統』は「貝」を古代の財貨かつ祭器とし、これを攴で打ち砕く所作は、敵の宝器を毀ち国を滅ぼす象徴的行為であったとする。藤堂明保『漢字源』は同系語に「貝」「敗」「拝」を挙げ、「ぴしゃりと打ち破る」核義を指摘する。古典『春秋左氏伝』『史記』では戦の敗北「大敗」「敗績」、徳の崩壊「敗徳」、物の腐敗「敗壊」と多義に用いられ、いずれも完成したものが破れ崩れる象を共有する。だが東洋思想は「敗」を単なる否定としては扱わず、『老子』「禍は福の倚る所」、『孫子』「敗より学ぶ者は勝つ」と、敗北を再起と成長の契機と位置づけた。名乗りには通常忌まれるが、芸名・号・物語名で「不敗」「無敗」のように否定形を伴って強さの誓いを示す用法はある。字義としては、挫折を経て学び立ち上がる人間学の象徴であり、勝敗を超えた達観の徳を内包する。
構成要素
貝(聲符兼意符)+攵(手)
STROKE ORDER
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MEANINGS
宝器を打ち砕く。やぶれる。
やぶれる、しくじる、くずれる。
挫折から学ぶ達観(直接の名乗りには稀)。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。