◆ 元の意味(古代)
人が宝とする有用な貝・宝物。
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KANJI ETYMOLOGY
zai
画数
10画
成り立ち
形声
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
貝と才が結び生み出す、有用な富の文字。
ORIGIN
「財」は「貝」を意符、「才」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』巻六下に「財、人の寶(たから)と爲す所なり。貝に从ひ、才聲」とあり、人が宝として大切にするものを「財」と定義する。「貝」は古代の通貨たる子安貝に由来し、価値ある物の象徴であり、「才」は「裁」「材」と通じて「役に立つ素質」「使える能力」を示す。白川静『字統』は、「才」字を草木の芽生えの象とみなし、芽から木材へと用立てうる素材の意とする。それに貝が加わって、人にとって有用な貴重物を意味する「たから」となった。さらに『字統』は、「財」が単に富を指すのみならず、活用してこそ価値を生む動的な富であることを強調する。藤堂明保『漢字源』は、tsʰəg/tsəɡの音から「裁」「材」「採」と同系列に置き、「裁断して使えるようにする」「役に立つ素材」という核義を抽出する。すなわち財とは静止した宝ではなく、人の手で活かされてこそ意味をなす資源である。命名では知恵をもって富と価値を生み出す才能と、社会に資する豊かさを願う字として用いられる。
構成要素
貝+才
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が宝とする有用な貝・宝物。
たから、財産、財貨、価値ある物。
★才覚で価値を生み、人と社会を豊かにする願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。