◆ 元の意味(古代)
建築・器具に用いる木
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KANJI ETYMOLOGY
zai
画数
7画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
常用漢字
用に堪える木。やがて人の能力をも指す尊厳の字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「材は木の梃なり。木に従ひ、才声」とあり、形声字。義符の木が木材を、声符の「才」が音と意の双方を兼ねる。「才」はもと洪水を堰き止めるために打ち込んだ杭の象形で、最初に立ち上がった原初的な力を意味した。白川静『字統』はこの「才」の語源義を重視し、「材」を「人の手で初めて整えられた木、用に堪える木」と捉え、未加工の素材ではなく既に切り出され寸法を整えた建築用材を本義とする。藤堂明保『漢字源』はTSAI系の音を持つ「裁」「載」「在」と同源で、「切り整える」「あるべき姿に置く」の語感を共有すると説く。『書経』『周礼』には「良材を選びて宗廟を建つ」とあり、宮殿造営に堪える木が「材」と呼ばれた。やがて意味は人事に転じ、『論語』公冶長篇「朽木は雕るべからず」を承け、有用な人物を「人材」「逸材」「英材」と称する語法が定着した。日本でも『日本書紀』に「巨材」「良材」の語が見え、推古朝以降の寺社造営文献に頻出する。建築・木工において尺度に合った木を指す具体名詞から、抽象的な「素養」「資質」へと意味が拡張した代表例である。
構成要素
木(意符)+才(声符・原義は杭)
STROKE ORDER
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MEANINGS
建築・器具に用いる木
材木/材料/才能のある人(人材)
社会の柱となる有用な力、確かな素地と信頼を象徴。学業・職能ともに身を立てる聡明さを願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。