◆ 元の意味(古代)
攴(鞭)と祓除の火気で罪を打ち祓い、罪人を解放すること。
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KANJI ETYMOLOGY
sha
画数
11画
成り立ち
形声
部首
ぼくづくり
分類
常用漢字
罪をゆるし放つ、赦免の意を持つ字。
ORIGIN
『説文解字』に「赦は、置(はな)つなり。攴に从ひ、赤聲」とあり、許慎は攴(ぼく=うつ動作)を意符、赤を声符とする形声字と解する。本義は「打ち放つ」すなわち罪人を打ちはらって解き放つこと、罪を赦免することである。白川静『字統』は、赤の字源解釈に基づき、人を火で焼き清めるという祓除儀礼の意を赦に取り入れる。すなわち赦は罪人を攴(鞭)で打ち、また赤=祓除の火気によって罪穢れを焼き祓い、清浄な状態に戻して解放する古代の儀礼に由来するとし、単なる「ゆるす」を超えた宗教的・浄化的行為であったと論ずる。藤堂明保『漢字源』は赤声の語根を「ぱっとあらわになる・むき出しになる」と捉え、赦は罪人を覆っていた束縛を取り払い、自由の身として解き放つ動作を表すとする。藤堂はまた、大赦・恩赦・赦免など、皇帝・天子が天下に発する大規模な刑の免除制度にも言及し、赦が古代王権の慈恵を象徴する語であったと整理する。日本でも律令制以来、即位や改元、慶事に際して大赦が行われ、人の生を新たにする宗教的・政治的儀礼として受け継がれた。
構成要素
攴(意符)+赤(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
攴(鞭)と祓除の火気で罪を打ち祓い、罪人を解放すること。
ゆるす、罪を免じる、赦免する。
★寛容で人を許し受け入れる度量の広さを願うが、人名使用は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。