◆ 元の意味(古代)
流れに逆らって上る
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KANJI ETYMOLOGY
so
画数
13画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
源を尋ねる字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「泝、逆流而上曰泝洄」と見え、本来は水偏の「泝」が正字であった。後に辵部に「遡」字が立てられ、許慎の説を承けて「逆流而上也、从辵、朔聲」と釈される。すなわち辵(あゆむ)を意符、朔を声符とする形声字である。声符の朔は、月の死して再び生ずる初一日を指し、原点に立ち返る意を内包する。白川静『字統』は、朔がもとの位置に還ることを示し、辵を加えて「もとに帰り行く」「源流をたどる」意を表すと説く。古典においては『詩経』秦風・蒹葭篇に「遡洄従之、道阻且長」と見え、川を逆のぼって思慕の人を求める情景に用いられ、空間的逆行に止まらず時の遡及・追慕の意をも担う。藤堂明保『漢字源』は、朔・遡・溯を同源とみなし、SAKU系単語家族として「もとへもどる」共通義を抽出する。命名における遡の字は、軽々に流行を追わず根源を問い返す思索の深さ、家系の由来や学問の祖を尊ぶ謙虚、さらに困難の流れに逆らってでも己の信ずる道を遡って行く強靭の象徴とされる。常用漢字に二〇一〇年改定で加えられたが、人名用としては比較的稀少である。
構成要素
辶+朔
STROKE ORDER
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MEANINGS
流れに逆らって上る
さかのぼる、源をたどる
★根源を問い、源流を尊ぶ深思の人。流れに抗う芯の強さも併せ持つ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。