◆ 元の意味(古代)
水を防ぐ堤、土塁。
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
7画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
土を築き災いを防ぐ。
ORIGIN
『說文解字』に「防、隄也。从𨸏方聲」とあり、許慎は阜(おか)を意符、方を声符とする形声字と解し、堤防、すなわち水の侵入を防ぐために築かれた土塁を本義とする。方には四方に張り出す・並べ並列する意があり、土を方形に積み上げて長く連ねる築堤の象が字に込められている。白川静『字統』は、防がもと水害を防ぐ堤防の義より、外敵を遮る城塞・防壁、さらに災いを未然に防ぐ予防、心を慎み邪を退ける道徳的防衛にまで意が拡張したと論じる。藤堂明保『漢字源』は「防」「方」「妨」「房」を同系の語族とし、四方に広げて隔て止める作用を語幹的核心とする。本義は堤、転じて防御、守備、防衛、阻止、警戒へと意を広げ、軍事・政治・倫理に至るまで幅広く用いられる。命名上は、家族や郷土、信義を守る堅実な誠意、邪を防ぎ正を保つ徳、危難に備える聡明な慎慮を象徴する。質実剛健にして守護の徳を備える字として、男児の名に格調と頼もしさを与える一字である。
構成要素
阜(阝)+方
STROKE ORDER
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MEANINGS
水を防ぐ堤、土塁。
ふせぐ、防御、防衛。
★家族・信義を守る誠意と、邪を防ぎ正を保つ徳の願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。