◆ 元の意味(古代)
舟を並べる、四角に区切る
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
4画
成り立ち
象形
部首
方(ほう)
分類
常用漢字
両船を並べ繋いだ形に発し、四方・正方の意を担う基本字
ORIGIN
『説文解字』巻八下に「方、倂船(へいせん)なり。両舟を省きて總頭する形に象る。或は人に从ふ」と記し、二艘の舟を首尾を揃えて並べ繋いだ形を描いた象形字とする。許慎の説は「倂船」すなわち並列の舟筏を本義としたが、白川静『字統』はこれに異を唱え、「方」の甲骨・金文の字形は横木に首級を懸けた形、すなわち呪儀における磔(はりつけ)の象であると論じる。古代では辺境の異民族を「方(ほう)」と称し(鬼方・人方など)、これを討伐して首を方木に懸ける儀礼が「方」の原義であったという。いずれの説でも、「並べる・四角に区切る」意が早くから派生し、「四方」「方位」「方形」など空間を区切る語に用いられた。藤堂明保『漢字源』は声系「方・放・房・芳」が「左右に張り出す・四方に広がる」核義を持つと説く。さらに「方策(まさに)」「方法(やりかた)」のごとく「ちょうど・手立て」の意にも転じた。日本では「方角」「正方形」「方針」など熟語が豊富で、「お方」と尊敬語にも用いる。命名では正直・正方・四方広く活躍するの含意で人気が高く、男女問わず止め字や中字に多用される。
構成要素
舟を並べた象形(または磔木の象)
STROKE ORDER
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MEANINGS
舟を並べる、四角に区切る
かた。むき。四角。やりかた。ちょうど
公正と広がりを表し、四方に開かれた人格と確かな方向性を象る
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。