◆ 元の意味(古代)
母屋の傍らの脇部屋。
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
8画
成り立ち
形声
部首
戸(とだれ)
分類
常用漢字
戸を音符「方」と組み合わせ、母屋の傍らに連なる小室を示す形声字。
ORIGIN
『説文解字』戸部に「房は室の在傍なり。戸に従ひ方の聲」とあり、戸を意符、方(ホウ)を声符とする形声字で、本来は母屋の左右に配置される副室、すなわち脇部屋を意味すると説く。古代中国の住居制度では、正堂(中央の主室)の両側に「東房」「西房」と呼ばれる小室が設けられ、衣服や食器、嫁入り道具などを納めた。『儀礼』『礼記』にもその制が詳述される。白川静『字統』は、声符「方」に「並び連なる」の含意があり、母屋に並列する室の意がよく合致するとする。藤堂明保『漢字源』は、語族として「方・房・坊・防」を「四角く区画する・並べる」音義で結び、いずれも区切られた一区画を示す語群に属するとする。日本語では「房」を「ふさ」と訓じ、葡萄や藤の花のように複数の小粒が一つの茎にまとまって連なる様を指す。これは「並び連なる小室」の原義から自然に転じた用法である。「乳房」「房中」「子房」など、内に何かを抱く小空間の意でも広く用いられる。名前に用いれば、慎ましく整った佇まい、豊かに連なる実り、内に温もりを抱く優しさを表す。
構成要素
戸(意符)+方(声符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
母屋の傍らの脇部屋。
へや、ふさ、連なるもの。
豊かな実り、優しい包容、整った佇まい。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。