◆ 元の意味(古代)
郷里の人々と酒食を共にする宴
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KANJI ETYMOLOGY
kyou
画数
22画
成り立ち
会意兼形声
部首
しょく
分類
人名用漢字
もてなしの宴。
ORIGIN
『説文解字』食部に「饗、鄉人飲酒也。从食、从鄕、鄕亦聲」と記され、郷里の人々が集って酒食を共にする宴を本義とする。鄉(郷)はもと二人が食器を挟んで向かい合う形に由来し、共食の場を表す象形要素である。これに食を加えた饗は、共食の儀礼性をいっそう明確にした字といえる。白川静『字統』は、饗が古代の郷飲酒礼・大饗の礼など国家的儀礼と密接に結びつき、君臣・賓主の関係を確認する重要な行為であったと論ずる。藤堂明保『漢字源』は会意兼形声字と分析し、鄕の音「キョウ」を声符として担うとする。古典では『詩経』『儀礼』『礼記』に頻出し、『左伝』では諸侯の盟約に伴う饗宴の記事が多い。日本でも『日本書紀』『続日本紀』に「大饗」の語が見え、平安期には正月大饗・大臣大饗など宮廷儀礼の中核を成した。「饗応」「饗宴」「饗膳」など、現代でも格式高い接待を表す語に用いられる。訓「あえ」は神饌の供進を指し、「神饗」「相饗」など神事用語にも残る。命名では人名用漢字として認可されているが、画数の多さから採用例は少ない。意義としては「人をもてなす豊かさ」「人を集める徳」「歓待の心」を象徴し、おおらかで器の大きな人柄を願う名にふさわしい。
構成要素
鄕(共食の象形・音符キョウ)+食
STROKE ORDER
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MEANINGS
郷里の人々と酒食を共にする宴
もてなす、ごちそうする、宴会
★人をもてなす豊かさ、歓待の心、人を集める徳を象徴する
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。