◆ 元の意味(古代)
人体に宿る陽気、精神を司る霊。
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KANJI ETYMOLOGY
kon
画数
14画
成り立ち
形声
部首
おに
分類
常用漢字
精神の根源。
ORIGIN
「魂」は『説文解字』に「魂、陽气也。从鬼、云聲」とあり、人体に宿る陽の気、すなわち精神的・霊的な働きを司る霊魂を意味する。形声文字で、意符「鬼(霊的存在)」と声符「云(ウン・コン)」から成る。古代中国の霊魂観では、人の魂は「魂」と「魄」の二元から成ると考えられ、『左伝』昭公七年に「人生始化曰魄、既生魄、陽曰魂」とあり、魂は天に昇る陽の気、魄は地に帰る陰の気とされた。白川静『字統』は声符「云」を雲気の象形とし、立ち昇る雲のごとく天に向かって遊離する精神的霊質を「魂」と表現したと解する。藤堂明保『漢字源』は、「云(雲)」が立ちのぼり広がる意を含み、人の死後に肉体(魄)から離れて空に上昇する気を「魂」と名付けたと説く。儒教では魂は宗廟祭祀の対象であり、道教では修養により魂を錬成して仙化することを目指した。日本に伝わってからは「たましい」「こころ」と訓じられ、勇気・気概・本性などを表す抽象的概念として広く用いられた。『万葉集』にも「玉魂(たまだましひ)」の語が見え、生命の核心を指す語として尊ばれた。
構成要素
意符「鬼」+声符「云」。
STROKE ORDER
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MEANINGS
人体に宿る陽気、精神を司る霊。
たましい、精神、気概、こころ。
★精神の核・気概・志を象徴し、強い意志と豊かな感性を兼ね備えた人物像を託す。やや重厚な字感のため、男児名で稀に用いられる。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。