◆ 元の意味(古代)
猛禽の一種、トビ。
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KANJI ETYMOLOGY
tobi
画数
14画
成り立ち
形声
部首
とり
分類
人名用漢字
天翔ける猛禽。
ORIGIN
『説文解字』鳥部に「鳶、鷙鳥也。从鳥弋聲」とあり、弋(よく)を声符とし鳥を意符とする形声字である。鷙鳥(しちょう)とは鋭い爪と曲がった嘴を持つ猛禽の総称で、鷹・鷲とともに古代中国の狩猟文化における重要な鳥であった。『詩経』大雅「旱麓」に「鳶飛戻天、魚躍于淵」とあり、鳶が天高く舞い魚が淵に躍る様を、万物が各々の本性を発揮する宇宙の調和として詠じた。この句は『中庸』にも引かれ、儒学において「鳶飛魚躍」は天地自然の活発な作用を示す哲学的成句となった。白川静『字統』は弋を「いぐるみ」(紐付きの矢)の象形とし、鳶を狩りの対象とした古代の風習に由来すると説く。藤堂明保『漢字源』は弋(イヨク)の音から「ピンと張る」「鋭い」の語感が派生し、空に張り出すように飛ぶ鳥として鳶字が生まれたと述べる。日本では「とび」「とんび」と訓まれ、江戸期には職人衆「鳶職」の名にも転用され、機敏に高所を渡る職能の象徴となった。命名における鳶は希少だが、勇猛さと自由を願う字義から武家風人名に用いられた。
構成要素
弋(よく=声符)+鳥(意符)の形声字。
STROKE ORDER
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MEANINGS
猛禽の一種、トビ。
トビ(鳶)、高所で働く職人「鳶職」、空高く翔けるもの。
★高く広く翔け、自由闊達に生きる気概を込めて。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。