「一宮(いちのみや)」は、令制国(律令制下の旧国)ごとに最も格式の高いとされた神社の称号です。中世以来の慣習的格付けで、各国(旧国)に一宮・二宮・三宮と続き、参拝する諸国の総合社として「総社(そうじゃ)」がありました。本記事では一宮制度の歴史と代表的一宮神社を中立的に紹介します。
一宮制度の歴史
一宮制度の確立時期は明確ではなく、平安時代後期から中世にかけて慣習的に成立したとされます。律令制の正式な制度ではなく、各国の国司(その国の長官)が国内の神社を参拝する順序として固定化したのが起源とする説が有力です。
明治期の近代社格制度(官幣大社・官幣中社など)の導入後も、一宮の伝統的称号は地域の慣習として残り、現代の各神社の自称・他称として継承されています。
代表的な一宮神社
全国の旧国に一宮神社が定められており、代表的な例を挙げると次のとおりです(各神社公式情報の範囲)。
- 伊勢国一宮椿大神社・都波岐奈加等神社(両論あり)。
- 出雲国一宮出雲大社(杵築大社)。
- 武蔵国一宮氷川神社(さいたま市)/小野神社・氷川女體神社(諸説)。
- 山城国一宮賀茂別雷神社(上賀茂神社)・賀茂御祖神社(下鴨神社)。
- 近江国一宮建部大社。
- 丹後国一宮籠神社(このじんじゃ)。
- 信濃国一宮諏訪大社。
一宮巡りの楽しみ
現代では「一宮巡り」を趣味とする参拝者も多く、各旧国の一宮を訪れる旅は日本の伝統的地理・文化を体験する機会として親しまれています。
一宮巡りには一宮会・全国一の宮御朱印帳など、専用の参考資料や御朱印帳があります。複数の一宮を訪れることで日本各地の歴史と神社建築の多様性を実感できるとされます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
