日本の神社建築には地域・時代により多様な様式があります。神明造(しんめいづくり、伊勢神宮)・大社造(たいしゃづくり、出雲大社)・春日造(かすがづくり、春日大社)などの代表的様式から、流造(ながれづくり)・八幡造(はちまんづくり)・権現造(ごんげんづくり)まで、神社建築の歴史は日本建築史の重要な一翼を担います。本記事では代表的な神社建築様式を中立的に紹介します。
古代の主要様式
神社建築の最古の様式とされるのが神明造と大社造です。神明造は伊勢神宮に代表され、平入り(屋根の長辺側に入口)の切妻造で、千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)が屋根に乗る独特の形が特徴とされます。
大社造は出雲大社に代表され、妻入り(屋根の短辺側に入口)の切妻造で、より古い古墳時代の住居形式を引き継ぐとされます。神明造と大社造は神社建築の二大原型とされます。
- 神明造伊勢神宮系。平入り・切妻・千木鰹木。
- 大社造出雲大社系。妻入り・古墳時代住居の系譜。
- 住吉造住吉大社。古代の宮殿形式を残す。
中世以降の発展
中世以降、神仏習合の影響で神社建築は仏教建築の意匠を取り入れ、多様化しました。春日造(春日大社)は仏教建築の影響で複雑な屋根構造を持ち、流造(多くの稲荷神社・八幡宮で採用)は屋根の前面が長く伸びた優美な形が特徴です。
八幡造は前殿と本殿が連結した独特の形式で、宇佐神宮・石清水八幡宮に代表されます。権現造は本殿と拝殿を石の間で繋いだ複合形式で、日光東照宮に代表されます。
- 春日造春日大社。妻入り・正面に向拝。
- 流造稲荷・八幡など最も多い様式。屋根前面が長い。
- 八幡造前殿と本殿の連結。宇佐神宮系。
- 権現造本殿・石の間・拝殿の複合。日光東照宮系。
様式から読む神社の歴史
神社の建築様式を観察すると、その神社の歴史や神格、地域性を読むことができます。古い神社ほど神明造・大社造系統が多く、中世以降に再建された神社は流造・春日造が多い傾向にあるとされます。
参拝時に屋根の形・千木鰹木の有無・入口の位置を観察すると、神社建築の歴史を実感できる文化的体験になるとされます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
