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山梨県の苗字
山梨県に分布する苗字、ゆかりのある苗字をご紹介します。
山梨県に分布する苗字
小林
こばやし甲斐武田家臣団に由来
小林氏は「小さな林」を意味する地形姓で、林に隣接した集落や開墾地に住む者が名乗ったとされる。信濃国を中心に中部・関東に広がり、現在は全国9位の大姓である。
青木
あおき山梨県: 約0.9万世帯
甲斐青木氏ゆかり
青木は「青々と茂る木立」を意味する地形姓。武蔵青木氏や甲斐武田氏支流の青木氏など、各地に武家系の青木姓が分布する。
望月
もちづき甲斐に厚い
「望月(もちづき)」は満月(旧暦15日の月)を意味する瑞祥地名に由来し、信濃望月氏(滋野氏流)を名門の祖とする由緒ある姓です。
武田
たけだ甲斐の発祥地に最も多い
「武田(たけだ)」は清和源氏の名門・武田氏の本貫地名に由来する氏族姓で、甲斐武田信玄を頂点とする戦国屈指の名門として知られています。
小池
こいけ山梨県: 約1.0万世帯
小池(こいけ)は「小さな池」を意味する地形姓で、長野・山梨・静岡を中心に分布する全国94位の姓です。
秋山
あきやま山梨県: 約1.0万世帯
発祥地
秋山(あきやま)は「秋の山」「紅葉する山」を意味する地形姓で、甲斐源氏秋山氏(武田家臣)が著名な全国101位の姓です。
土屋
つちや土屋は「土の家」を意味し、相模国大住郡土屋郷(現在の神奈川県平塚市土屋)を発祥地とする桓武平氏中村党の流れをくむ氏族が代表的である。
早川
はやかわ甲斐早川氏ゆかり
早川(はやかわ)は、流れの速い川に由来する地形姓で、相模早川(足柄)など全国各地で発祥した代表的な地名姓です。
市川
いちかわ甲斐市川氏ゆかり
市川(いちかわ)は、市の立つ川辺に由来する地形姓で、下総市川など全国各地で発祥しました。歌舞伎の市川宗家でも知られる名跡です。
山梨県の苗字の歴史
甲斐国は清和源氏義光流の甲斐源氏が祖となり、武田信玄期に最盛期を迎えた戦国大名国家。武田氏滅亡後は徳川領、江戸期は甲府藩のち天領となり、甲府勤番という独特の支配構造が敷かれた。武田家臣団の末裔である「武田二十四将」関連姓(山県・原・板垣・小山田・穴山・秋山・諏訪・馬場など)が現在も県内に色濃く残る。郡内地方(富士吉田周辺)と国中地方(甲府盆地)で文化・苗字分布に差異がある。明治以降は東京近郊として人的交流が増えた。
山梨県の名字の語源
渡辺・小林・望月・佐藤・depthが上位。望月は甲斐ではなく信濃望月牧(佐久郡)由来の清和源氏望月氏が起源だが、信濃と甲斐の境界を越えて甲斐にも広がり、現在は山梨で特に多い特徴姓となっている。武田家臣由来の地名姓には、山県(山県昌景)、馬場(馬場信春)、原(原昌胤)、小山田(小山田信茂)、穴山(穴山梅雪)など、戦国ファンに馴染み深い姓が現存する。郡内には小俣・渡辺、国中には武川衆・九一色衆由来の姓が分布。
山梨県の特徴的な苗字
山梨県で最多の苗字は渡辺で、これは甲斐源氏家臣団に渡辺党が組み込まれた経緯や、富士川舟運を通じた静岡方面からの渡辺姓流入が背景にあるとされる。第二位の小林、第三位の望月は山梨独特の上位構成で、特に望月姓の比率は全国平均を大きく上回り、甲斐・信濃の歴史的連続性を物語る。武田旧臣の地名姓が比較的高頻度で残っているのも特徴。
山梨県出身の有名人
参考文献:『山梨県史』、太田亮『姓氏家系大辞典』、丹羽基二『日本苗字大辞典』