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佐賀県の苗字
佐賀県に分布する苗字、ゆかりのある苗字をご紹介します。
佐賀県に分布する苗字
古川
ふるかわ佐賀県: 約7000世帯
九州に多い
古川(ふるかわ)は「古い川」「旧河道」を意味する地形姓で、全国各地に発祥する全国99位の姓です。
白石
しらいし肥前白石を中心に九州西部に多い
白石(しらいし)は、白い石が露出した土地や白石川流域に由来する地形姓で、陸奥白石と肥前白石を中心に各地で発祥した。江戸中期の儒学者・政治家である新井白石を輩出したことでも知られる。
松浦
まつうら肥前北部、唐津周辺に多い
松浦(まつうら/まつら)は、肥前国松浦郡を本拠とした嵯峨源氏渡辺氏流の松浦党に由来する氏族姓である。中世には松浦水軍として玄界灘・対馬海峡で活動し、近世には平戸藩主家を輩出した。
原口
はらぐち九州北部、特に多く分布
原口(はらぐち)は、原(野原・平地)の入口、または開けた原野の端を意味する地形姓で、九州地方を中心に各地で発祥した。佐賀・福岡・熊本など九州北部に特に多く分布する。
馬場
ばば九州北部に分布
馬場(ばば)は、馬を飼育・調練する場所「馬場(ばば)」に由来する地形姓・屋号姓で、武家の本拠地に多く設けられたため、全国各地で武士が名乗った。甲斐武田氏家臣・馬場信春(馬場美濃守)が著名である。
森山
もりやま森山(もりやま)は「森に囲まれた山」「森のある山」を意味する地形姓で、全国各地で独立発生しました。近江守山、肥前森山、信濃森山などが知られ、九州・西日本に多く分布します。
佐賀県の苗字の歴史
佐賀県は旧肥前国の東半分で、戦国期は龍造寺隆信が「肥前の熊」と呼ばれ大勢力を築いた。隆信戦死後、家老の鍋島直茂が実権を握り、近世は鍋島家35万石が佐賀藩として支配した。幕末の藩主鍋島直正(閑叟)は反射炉建設・軍備近代化を推進し、薩長土肥の一翼として明治維新に貢献。大隈重信・江藤新平・副島種臣ら「佐賀の七賢人」を輩出した。有田・伊万里では陶磁器産業が発達し、李参平ら朝鮮陶工の系譜も独特の家系を形成した。
佐賀県の名字の語源
佐賀の代表姓「江口」「江島」「江頭」など「江」のつく地名姓は、有明海・松浦湾の入江地形を反映する。「副島」は神埼郡副島郷(現吉野ヶ里町付近)を本貫とする龍造寺四天王の家系。「鍋島」は肥前佐嘉郡鍋島村(現佐賀市)を発祥とし、もと龍造寺氏の支族から戦国大名化した。「江里口」「中冨」「執行(しぎょう)」など難読の苗字も佐賀独特で、龍造寺家臣団に由来するものが多い。「松尾」「松永」など松+地形の姓は東松浦郡に集中する。
佐賀県の特徴的な苗字
佐賀県では「田中」「山口」「松尾」が上位だが、最も佐賀らしい苗字は「江里口」「副島」「執行」など。「副島」は副島種臣を輩出した名家で、佐賀市・神埼市に集中する。全国の8割以上が佐賀県内という究極の県内集中型苗字。「古賀」は福岡県と並んで佐賀でも非常に多く、九州型苗字の代表。「中冨」は唐津・伊万里に分布し、医薬品メーカー久光製薬創業家の苗字としても知られる。
佐賀県出身の有名人
参考文献:太田亮『姓氏家系大辞典』、丹羽基二『日本苗字大辞典』、佐賀県史