◆ 元の意味(古代)
役所で法度を執り職務を守る官
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KANJI ETYMOLOGY
shu
画数
6画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下で法度を執り、家と国をまもる古雅な字
ORIGIN
『說文解字』宀部に「守は守官なり。宀に从ひ寸に从ふ。寸は法度なり」とあり、宀(屋根のある建物・役所)と寸(法度・規則)を合わせた会意字である。意符の「宀」が宗廟または官府を、「寸」が手で法を執行することを表し、両者が組み合わさって「役所の中で法度を以て職務を行い、領土と人民をまもる」意を表す。白川静『字統』は、「寸」を手の象形「又」に法度の標識を加えたものとし、「守」は祖廟または官舎において祭祀と政務を執り行い、神霊と民を護持する官職を象ると説く。古代中国では地方長官を「太守(郡守)」と呼び、領地の安寧を担う重職とされた。これが日本に伝わり律令制では国司の長官を「守(かみ)」と訓じ、「大和守」「伊予守」など官名に広く用いられた。藤堂明保『漢字源』は「シュ」音を「収(おさめる)」「狩(おさえる)」と同系とし、しっかりと囲い込み逃さぬよう保つという核義を立てる。意味は「まもる」を中核に、「保つ」「待つ」「貞節を守る」など多岐に派生し、「守備」「守護」「保守」「死守」「遵守」など重要熟語の核を担う。儒教思想では「守身(身を守る)」が孝の根本であり、また「君子は道を守る」として道義を堅持する徳目とされた。日本人にとっても「守り神」「家を守る」など、神聖さと愛情を込めた語として親しまれる。人名では誠実に約束と人を護り抜く信義の人、家族と仲間を守る頼れる人格を象徴し、男児の名に古くから愛用されてきた。
構成要素
宀(建物・役所) + 寸(手・法度)
STROKE ORDER
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MEANINGS
役所で法度を執り職務を守る官
まもる、たもつ、もり、国司の長官
信義を貫き家族と仲間を護る、頼もしくも温かな守護者
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。