◆ 元の意味(古代)
屋内に器を据え心安らかに祈り願う
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KANJI ETYMOLOGY
nei
画数
14画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋内に器を据え心安らかに祈る象、安寧と平和を宿す王者の字。
ORIGIN
『説文解字』巻五上に「寧は願詞なり。丂に従ひ寍聲。寍は安なり。宀に従ひ心皿に在るに従ふ」とあり、寍を本字とし、丂(語気の長い吐息)を加えて願う気持ちを強めた字とする。白川静『字統』は、寍は宀(家屋)の下に心と皿(器)を置き、屋内に器を据えて心を平らかに鎮める祭祀的所作を象るとし、家庭の安寧を祈る本義を導いた。すなわち食器が満たされ心穏やかにある状態こそ寧の原像である。藤堂明保『漢字源』は会意字として「N音+落ち着く」の語感を持つ単語家族とし、佞・濘などとも通じて「ゆったりと留まる」イメージを共有するとした。原義は心身の安定で、そこから「平和・安泰」、また「むしろ〜の方が良い」という比較選択の助詞へと展開した。『書経』堯典の「百姓昭明、協和万邦、黎民於變時雍」、『詩経』大雅の「天位殷適、寧爾邦国」など、寧は古代中国における国家統治の最高目標とされた。日本では「丁寧」「安寧」「寧楽(奈良の古名)」などに用いられ、万葉の昔から平和な都を象徴する字となった。名前に用いると、家庭の安らぎ、社会への調和、揺るぎない平静さを象徴する最高位の吉字。安寧・寧子・寧人など、品格と落ち着きを願う命名に最適。
構成要素
宀(家)+心+皿(器)+丁(音符的)+丂(吐息)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内に器を据え心安らかに祈り願う
やすい、おだやか、むしろ、いずくんぞ
安寧と調和を願う最高位の品格ある字
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。