◆ 元の意味(古代)
頭を覆う布の被り物。
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
12画
成り立ち
形声
部首
巾(はば)
分類
常用漢字
頭をおおう布。身を整え、礼を示す装いの字。
ORIGIN
「帽」は形声の字で、巾を意符とし、冒(ぼう)を音符とする。『説文解字』には「帽」字は無く、本来は「冒」字をもって頭を覆う物を表していた。「冒」は『説文解字』冂部に「冒は冡(おお)うなり。冂に従い目に従う」と記され、目の上を布で覆う形を象る会意字とされる。後に「冒」が「おかす」の意に転用されると、頭を覆う布の意を専らにするために、巾を加えて「帽」の字が作られた。白川静『字統』は、冒の上部の冂はもと頭を覆う布、目はその下に見える顔を表すとし、「帽」はこれに巾を加えて、頭部を覆う布製の被り物であることを明示した形声字であると述べる。藤堂明保『漢字源』は、冒を「上から覆いかぶせる」の意の音符とし、巾(布)とあわせて頭を覆う布の意とする。古代中国では身分や場面によって冠・冕・弁・幘・帽など多様な被り物が用いられ、「冠帽」は人格と礼の象徴であった。日本でも烏帽子・直垂帽・侍烏帽子のごとく、被り物は身分と威儀を示す装具として重んじられた。今日では「制帽」「学帽」「帽子」のように、頭を守り装いを整える日常の品を指す。整え、守り、敬意を表す--小さな布の中に、人としての姿勢が宿る字である。
構成要素
巾(布)+冒(音符、おおう)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
頭を覆う布の被り物。
ぼうし、頭をおおう被り物、装いの一部。
身を整える礼節、聡明で品格ある佇まいを宿す字。礼儀正しい人柄を願う名に向く。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。