◆ 元の意味(古代)
屋根の下に品を据え置く場、商店
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KANJI ETYMOLOGY
ten
画数
8画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
屋根の下に品を並べ、人と人を結ぶ商いの場を象る一字。
ORIGIN
店は『説文解字』には立項されず、後漢以降の文献に現れる比較的新しい字である。後出の字書および『玉篇』『広韻』では、广(まだれ)を意符、占を音符とする形声字として説明される。白川静『字統』は、占に「ある場所を占める・据える」の語感があることを指摘し、店を「屋根の下に品物を据えて並べ置く場所」、すなわち市場や商店の本義として位置づける。藤堂明保『漢字源』は、占=一定の場を占有する意とし、广=屋根のもとで品物を占めて陳列する所、ひいては商店・宿屋・茶店などの意に展開すると論ずる。中国では唐代以降、都市の発達とともに「店」が酒店・客店・茶店として頻出するようになり、宋代の『東京夢華録』には繁華な街路に立ち並ぶ多種多様な店が活写されている。日本でも中世以降、「店(たな・みせ)」の語が定着し、棚に商品を並べる「見世棚」が「みせ」と訓じられるに至った。名に用いるとき、店は商家の出自や家業への矜持を示すほか、人と人とが出会い物が行き交う「賑わい」「結節」「人を呼ぶ力」の象徴ともなる。明朗で社交的な人柄、商才と人望を兼ね備えた人物像を印象づける字である。
構成要素
广(屋根)+占(占める・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋根の下に品を据え置く場、商店
みせ、たな、商店、宿屋
人を呼ぶ社交性、賑わいを生む明朗さ、家業への誠実な矜持。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。