◆ 元の意味(古代)
壁のない大きな殿堂。広大な建物。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
15画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
人名用漢字
壁のない大きな殿堂から、ひろい・広大を表す字
ORIGIN
『説文解字』広部に「廣は殿の大屋なり。广に从ひ黃聲」とあり、許慎は周囲を壁で塞がぬ大きな殿堂を本義とし、「广(建物)」を意符、「黃」を声符とする形声字と説く。「殿屋」とは天子・諸侯の宮殿の主屋で、四方が開け放たれて広大な空間を有する建築様式を指した。白川静『字統』は、声符「黃」が本来は腰に佩く玉璜の形、あるいは火を象る字であることを指摘し、明るく開け放たれた光あふれる大空間というイメージが「ひろい」の意に通じたと論じる。藤堂明保『漢字源』は声符「黃」を「コウ=大きく広がる」のグループに分類し、横・宏・曠など同系字と並べて空間の拡張を示す字群と位置づける。古典『詩経』『書経』に「廣大」「廣野」と頻出し、地理的広大さのみならず徳の広やかさを表す語としても用いられた。「廣徳」「廣恩」のように君王の恩沢が広く及ぶことを称える。日本では新字体「広」が常用漢字、「廣」は人名用漢字として今も愛用される。旧字「廣」は重厚で格式高い印象を与え、命名では度量の大きさ、視野の広さ、寛容な人格を象徴する伝統的好字。
構成要素
广(建物)+ 黃(こう・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
壁のない大きな殿堂。広大な建物。
ひろい。ひろめる。広大。寛大。
度量広く視野ひろやかで、多くの人を包み込む大器を象徴
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。