◆ 元の意味(古代)
鼻と心を通う呼吸、生命の気
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KANJI ETYMOLOGY
soku
画数
10画
成り立ち
会意
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
鼻から心へ通う命の呼吸、生命そのものを宿す字
ORIGIN
『説文解字』巻十下に「息、喘なり。心に従い、自に従ふ。自も亦た声」とあり、会意兼形声とされるが、白川静『字統』は純粋な会意字と解する。「自」は鼻の象形で、もともと「みずから」を意味するが、ここでは鼻孔を表し、心(心臓)から発した気息が鼻を通って出入りするさまを表したのが「息」である。藤堂明保『漢字源』は、自(シ・ソク)を声符とみつつ、鼻と心が連動して呼吸を行う生命活動の根源を象ると解説する。古来、息は単なる呼吸ではなく生命の本源とされ、『荘子』大宗師篇に「真人の息は踵を以てし、衆人の息は喉を以てす」とあり、深い呼吸が修養の度合いを示すとされた。『荀子』では「天地合して万物生じ、陰陽接して変化起こり……万物は各々其の和を得て以て生じ、各々其の養を得て以て成る」と、息=生命の循環が説かれる。派生義として「やすむ」(呼吸を整えて休息する)、「ふえる」(生むが繁る、利息の意)、さらに「むすこ」(自分の生命を分けた者)へと意味が広がった。『易経』には「天行健、君子以て自彊して息まず」の名句があり、ここでは「やまない」意で用いられる。日本でも「子息」「令息」など敬語に定着し、命名では「やすらぎ」「生命力」「子孫繁栄」を象徴する一字として用いられる。
構成要素
自(鼻)+心(心臓)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鼻と心を通う呼吸、生命の気
いき・呼吸・やすむ・ふえる・むすこ
生命力に満ち、安らぎと繁栄をもたらす存在
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。