◆ 元の意味(古代)
手で静かに押さえ落ち着ける
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KANJI ETYMOLOGY
an
画数
9画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
人名用漢字
手を静かに置き、心と物事を落ち着かせる字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「按は下なり。手に従い安の声」とあり、手偏に「安」を音符とする形声字である。許慎は「下」、すなわち上から下へと押さえる動作を本義とした。藤堂明保『漢字源』は、音符「安」を女性が屋内に静かに座す象形と解し、心が安定し動かない意を持つとする。これに手を加えた「按」は、手をもって物を静かに押さえ、動揺を鎮める動作を表し、「安」「案」「鞍」などと同系で、「安定させる」「定位させる」含意を共有する。白川静『字統』は、「按」が古代の按摩・按撫の所作と関わり、人の身体や心を手で押さえ静め、気を整える医療的・儀礼的動作を含むとする。『史記』には「剣を按じて立つ」とあり、剣の柄に手を置き、いつでも抜けるように構える緊張と静止の姿勢を表す。また「按ずるに」「按検」などの語は、手元に資料を置いて慎重に検討する意で、思考を落ち着けて精査する知的態度を象徴する。日本では人名用漢字として用いられ、按摩・按察使(律令時代の地方監察官)など、整え治める職能の含意も伝わる。落ち着いた品性と慎重な判断力を表す字として、人名にもふさわしい奥行きを持つ。
構成要素
扌(手の動作)+安(音符・落ち着く)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で静かに押さえ落ち着ける
おさえる、しずめる、按ずる、検討する
落ち着いた心で物事を静め、整える人。冷静沈着、深く考え抜く知性と品格。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。