◆ 元の意味(古代)
天が清らか・日が穏やか
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KANJI ETYMOLOGY
an
画数
10画
成り立ち
形声
部首
日(ひ)
分類
人名用漢字
日が高く昇り穏やかに澄みわたる空を示す、安らぎの字。
ORIGIN
『説文解字』巻七に「晏は天清らかなり。日に从ひ、安の聲」とあり、形声字として、空が澄み晴れわたって日が穏やかに照る情景を表すと説く。白川静『字統』は、声符「安」が本来「宀(うかんむり)」の下に「女」を配し、家の内に女が安らかに座する象であり、「日」と合わさって「日中の安らかな時」「のどかな日和」を意味する会意兼形声字と論じる。藤堂明保『漢字源』では、「安」は静かに落ち着く意を担い、日が静かに高く照る昼の様を表すこと、また転じて時刻が遅くなった意(おそい)、心が穏やかな意(やすらか)を生じたと説明する。古典では『詩経』鄭風に「言(われ)、之を笑へば、晏晏(あんあん)たり」とあり、和やかに笑みかわす情景を描く。また春秋時代の名宰相、晏嬰(あんえい)はこの字を名に持ち、その『晏子春秋』は政治哲学の古典として尊ばれた。日本では人名用漢字として認められ、「晏」は「やすし」「あん」と訓じ、特に女子名に「晏奈」「晏子」、男子名に「晏寿」「晏明」など、穏やかで上品な印象を担う字として好まれる。命名に用いれば、安らぎと知性、晴朗な心ばえを象徴する。
構成要素
日(太陽)+安(やすらか・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
天が清らか・日が穏やか
やすらか・おそい・晴朗
穏やかな知性と晴朗な心
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。