◆ 元の意味(古代)
手で上から押さえる
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KANJI ETYMOLOGY
natsu
画数
11画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手で押さえつける確かな所作を表す字
ORIGIN
『説文解字』に直接収録はないが、後漢以降の字書に手部の字として現れ、『玉篇』手部に「捺、奴葛切、按也、手按物也」とあり、手で物を押さえつける意を本義とする。形声字で、意符「扌」が手の動作を、声符「奈(な・だつ)」が音を担う。藤堂明保『漢字源』は、奈の音系列に「上から押し下げる・止め置く」意があり、按・捺はその同源語で、「掌で上から圧して止める」中核義を共有するとみる。白川静『字統』は、奈はもと果樹の名(からなし)を表す字だが、捺においては純粋に音符として機能し、字義は「手で押さえ留める」点に集約されるとする。書道用語で永字八法の一つ「捺(なつ)」は右払いを指し、筆を押さえながら払う運筆を意味する。また印章を押すことを「捺印」と称し、これは唐代以降の用例で、宋代『集韻』にも「以手按印曰捺」と注がれる。日本では奈良期に律令文書で印を押す行為に用いられ、現代に至る。命名では落ち着き・確かさ・誠実な押印のごとき信義を示す字として、近代以降稀に用例がある。
構成要素
扌(手)+奈(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で上から押さえる
押す、捺印、書道の右払い
落ち着いて物事を確実に押さえる誠実な人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。