◆ 元の意味(古代)
手で人に物を与え渡す
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KANJI ETYMOLOGY
ju
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手から手へと大切に渡し授ける伝授の字
ORIGIN
『説文解字』巻十二上手部に「授は予ふるなり。手に从ひ受に从ふ。受も亦聲」とあり、手で人に物を与えること、すなわち「さずける」を本義とする。会意兼形声字で、意符「扌」と「受」が合わさり、受がまた声符を兼ねる。受の字はもと爪(上の手)と又(下の手)の間に舟(盤)を挟んだ形で、上から下へ物を受け渡す形象を示す。授はそこに新たに扌を加え「与える側の手」を強調した分化字である。白川静『字統』は、古代では受と授は同源で、後に与える側を授、受け取る側を受と書き分けたとする。『書経』堯典に「乃命羲和、欽若昊天、授民時」とあり、天子が民に時を授ける、すなわち暦を頒ち治を委ねる意に用いられた。藤堂明保『漢字源』は、授の中核義を「手から手へ移し渡す」とし、知識・官位・恩恵を伝授する意に拡張したとする。日本でも『日本書紀』に「位を授く」の語が見え、教育・宗教・武道で「伝授・口授」の語が広く用いられる。命名では知恵や徳を授ける師徳・恩恵の象徴。
構成要素
扌(手)+受(うけわたし・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で人に物を与え渡す
授ける、授業、伝授する
知恵と徳を人に授け導く器の大きい人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。