◆ 元の意味(古代)
弩の発射装置、織機の枢要部
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
16画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
巧緻なる織機の精密さから機微を捉える聡明さまでを宿す一字
ORIGIN
『説文解字』木部に「機は主として發する所の謂なり。木に従ひ幾聲」と記される。許慎は機を弩(ど)の発射装置の主要部とし、転じて織機(はたおり)の枢要部分を指すと解した。声符「幾」には「ちいさい、わずか、きざし」の意があり、わずかな動きで全体を制御する装置の本質を示している。『字統』では、幾は微細な徴(きざし)を察知することを意味し、それゆえ機は単なる道具を超えて「機微」「機略」「機転」など、目に見えぬ事態の兆しや要(かなめ)を表す哲学的概念へと拡張したと解説される。『易経』繋辞下伝の「幾は動の微にして、吉の先見なり」は、まさに機の本質を語る古典的命題である。『漢字源』は機を弩牙の装置から織機、さらに機械全般、そして「機会」「契機」のような抽象的な転機をも含む語へと意味が広がった経緯を詳述する。古代中国では女性が機(はた)を織ることが家事の中心であり、織機は家庭と勤勉の象徴でもあった。日本では「機を見るに敏」「機を織る」など、勤勉さと聡明さを併せ持つ字として尊ばれ、近代以降は機械文明の根幹を成す字となった。
構成要素
意符『木』+ 音符『幾(キ)』
STROKE ORDER
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MEANINGS
弩の発射装置、織機の枢要部
機械、はたおり、きざし、機会、要(かなめ)
聡明にして機微を察し、要を捉えて成功を掴む人を願う字
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。