◆ 元の意味(古代)
深く息を吐きつつ声を引いて感じ入ること。感嘆、賞嘆、詠嘆。
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KANJI ETYMOLOGY
tan
画数
15画
成り立ち
形声
部首
欠(あくび)
分類
人名用漢字
声を発して感じ入り嘆く字
ORIGIN
『説文解字』巻八下・欠部に「歎は吟なり。一に云ふ太息なり。欠に従ひ𦰩聲」とあり、深く息を吐きながら声を引いて感じ入るさまを表す形声字とされる。声符「𦰩(カン)」は乾(ひでり)の象徴ともされ、苦しみを伴う深い溜息のイメージを担う。白川静『字統』は、「𦰩」を、火祭で雨乞いに身を焼く巫祝の形とし、「欠」(口を開く人の形)と合わせて、切実な祈りや感慨が声となって発せられるさまを字形化したものと解する。藤堂明保『漢字源』は、「𦰩」のタン音を音符として、「嘆」「灘」「難」と同系で、息や水流が引き伸ばされ滞るイメージを共有すると指摘する。「歎」は「嘆」と通用し、両字は古来しばしば混用されたが、伝統的には「歎」を賞嘆・詠嘆など肯定的・感嘆的な意に、「嘆」を悲嘆・憂慮の否定的な意に充てる傾向があった。『詩経』『楚辞』には詠歎調として頻出し、漢詩文では美しいものに対する感動の声を表す高雅な語として用いられた。「感歎」「歎美」「詠歎」など、深い感動の表現に通ずる字である。
構成要素
「欠(口を開けた人の形)」+音符「𦰩(タン)」の形声字。「嘆」と通用。
STROKE ORDER
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MEANINGS
深く息を吐きつつ声を引いて感じ入ること。感嘆、賞嘆、詠嘆。
なげく。感じ入る。「感歎」「歎美」「詠歎」など、深い感動・賛嘆を表す。
感受性豊かで美を解する心、深く物事に感動できる詩的な感性を象徴。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。