◆ 元の意味(古代)
水で火を消し尽くす、跡形なく無くす。
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KANJI ETYMOLOGY
metsu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水で火を消し尽くす象。終焉と浄化、輪廻の節目を表す重い字。
ORIGIN
「滅」は形声兼会意文字である。『説文解字』水部に「滅、盡也。从水、烕聲」とあり、火が水によって完全に消し止められる、物事が尽きて跡形なくなる状態を本義とする。音符「烕(ベツ)」は、戌(鉞・まさかり)の中に火を置いた字で、「武力で火を断ち切る」象を持つ。これに「氵」を加えた滅は、「水と武力の双方によって火を完全に消し去る」二重の消滅を表現する。白川静『字統』では、烕を「祭祀における聖火を消す呪儀」と解し、滅を「神聖な終焉・浄化の儀」を象徴する字として宗教的に深く読み解く。藤堂明保『漢字源』は、滅の語感を「メツメツと押し潰すように消す」擬態語とし、生・興の対概念として「亡・尽」の語義を担うと述べる。仏教では「寂滅」「滅度」「不生不滅」など、煩悩を消し尽くした涅槃の境地を表す重要語として用いられ、単なる消失ではなく「迷いを断ち真理に至る」肯定的な解脱の含意を持つ。漢籍の歴史書では「滅亡」「滅国」など国家の終焉を記す厳粛な字でもあり、語気は重い。名乗りには通常用いられないが、字源解説としては「終焉なくして再生なし」という東洋的循環観の核を担う重要字である。命名には適さないが、文化理解上欠かせない字として位置づけられる。
構成要素
氵(水)+烕(鉞と火)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水で火を消し尽くす、跡形なく無くす。
滅びる、滅ぼす、滅亡、寂滅、消滅。
★(命名には適さない字。終焉と浄化を象徴する仏教的概念字)。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。