◆ 元の意味(古代)
高所から広く見渡す。
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KANJI ETYMOLOGY
ran
画数
17画
成り立ち
形声
部首
みる
分類
常用漢字
本字「覽」。高所から広く見渡す、ひととおり目を通す。
ORIGIN
「覧」は本字を「覽」とし、見部に属する形声字である。声符は「監(らん)」で、許慎『説文解字』巻八下の見部には「覽は、観るなり。見・監に従ひ、監も亦た声」と記され、すでに『説文』の段階で会意兼形声と見られていた。「監」はもと水盤の上に身を屈めて自分の姿を映し見る形を字象とし、転じて上から下を見おろす、目を凝らして調べる意をもつ。これに「見」を加えた「覽」は、高所から広く下界を見渡し、対象を一望のもとに収める行為を表す。白川静『字統』はこの構成を踏まえ、「覽」が単なる視覚行為ではなく、上に立つ者が広範な対象を統括的に把握する政治的・統治的眼差しを含意する字であると説く。『書経』『春秋』に「覽察」「覽視」の語が見え、『荀子』『淮南子』には為政者の「博覽」「巡覽」が頻出する。藤堂明保『漢字源』では、「ラン」音を「広く見わたす」意の単語家族(覽・瞰・監)に位置づけ、視野の広さと包括性を字義の核とする。日本では「天覧」「叡覧」「上覧」など天皇・貴顕の御覧の語、「博覧会」「展覧会」「観覧」「閲覧」のように公開の場で広く目を通す行為の語として用いられ、近代以降は情報・図書文化の語彙としても定着した。命名では広い視野と俯瞰的判断力を願う字として、稀に用いられる。
構成要素
監 + 見
STROKE ORDER
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MEANINGS
高所から広く見渡す。
みる。広く見渡す。ひととおり目を通す。
★高い視座から物事を俯瞰し、広い見識で判断できるように。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。