◆ 元の意味(古代)
屋根の下に正しく止まり安らぐ、平定する
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
8画
成り立ち
会意兼形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下に正しく足を据え、揺るがず定まる安寧を象る字
ORIGIN
『説文解字』第七篇下に「定、安なり。宀に従ひ正声」と説かれ、宀(屋根)を意符、正(セイ=ただす・ただしい)を声符とする形声文字とする。許慎は「安」の義で釈し、家屋の中で人や物が動かず安らかに据わっている状態を本義とする。古文では正の代わりに足の意を持つ「𤴓」が用いられ、屋根の下に足を据える形から「居を定める・腰を落ち着ける」意が読み取れる。白川静『字統』では、宀は廟屋、正は征伐の征に通じて目的地に向かって進み到る意を持ち、定は征服した地に拠点を据えて鎮める意を含むとする。すなわち「平定」「鎮定」の語に見られる、騒乱を鎮めて秩序を確立する儀礼的・政治的行為を背景とする。段玉裁注は「定は正なり、止まりて移らず」と述べ、正と通じて「正しく止まる」意を強調する。『漢字源』はテイ声系として「平らかに止まる」意の語族に属し、停・庭・廷などと音義を共有するとする。古典『詩経』小雅「我心則定(我が心則ち定まる)」、『大学』「定まりて后能く静かなり」など、心の落ち着きと不動の境地を示す語として頻出する。仏教では禅定(ぜんじょう)の語に用いられ、心が一つに定まる悟りの状態を意味する。日本人名では「定(さだむ)」「定子」「定一」など、誠実で揺るがぬ意志を表す字として古来重んじられてきた。安定・確実・信頼の象徴である。
構成要素
宀(屋根)+正(声符・正しく止まる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋根の下に正しく止まり安らぐ、平定する
さだまる、さだめる、決まる、おちつく
落ち着きがあり、揺るがぬ意志と信頼を持つ人
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。