◆ 元の意味(古代)
屋内を箒で清め寝所に身を横たえる
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
14画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
「寝」の旧字。屋内を箒で清めて夜の臥床に就く古風の格式を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「寢は臥するなり。宀に従ひ㑴聲」とあり、形声字として宀を意符、㑴(シン)を音符とする。㑴は人(人偏)に帚(ほうき)を加えた形で、白川静『字統』は箒を持ち寝所を払い清める所作を象ったと説く。すなわち寢は単なる就寝ではなく、神を迎える神聖な臥所を清浄に保つ祭祀的所作を伴う行為であった。古代中国の宮室制度では、天子の正殿を「路寝」、燕居の殿を「燕寝」と称し、『周礼』『礼記』に詳しい規定がある。寝廟は祖霊を祀る最も神聖な空間で、生者の起居と死者の祭祀が連続する古代信仰を象徴した。藤堂明保『漢字源』は形声字として「S音+静まる」の語感を持ち、侵・浸とも通じて「内に深く入り込み静まる」意を一貫して備えるとした。後に意味は「やめる・とどめる」へ広がり、計画の中止を「寝に付す」と表現する。日本では戦後の当用漢字制定で「寝」に統一されたが、寢は古典・書道・人名で今なお珍重される。名前に用いると、古風で格調高い趣、心身を清めて臨む敬虔さ、揺るがぬ安寧を象徴する。希少字ゆえに個性と伝統を併せ持つ。
構成要素
宀(家)+㑴(箒で清める人・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内を箒で清め寝所に身を横たえる
ねる、ねむる、やめる、御殿
古格と清廉な安寧を宿す旧字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。