◆ 元の意味(古代)
鳥が木の上に営む住みか
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KANJI ETYMOLOGY
sou
画数
11画
成り立ち
象形
部首
巛(かわ)
分類
人名用漢字
木の上に鳥の雛が巣にいる様を描いた象形で、巣の旧字体。
ORIGIN
『説文解字』巢部に「巢は鳥の木上に在るを巢と曰ひ、穴に在るを窠と曰ふ。象形」とあり、許慎は鳥が木の上に営む住みかを巣と呼び、地中の穴のものを窠と区別した。字形は下部に「木」、その上に「臼」のような器形を置き、最上部に三本の毛のような線を加える。白川静『字統』はこの上部の三線を雛鳥が首をもたげる姿、中央の臼形を巣そのもの、下の木を支える樹木と解し、全体で「樹上に営まれた鳥の巣に三羽の雛がのぞく」情景を描く象形字と説く。藤堂明保『漢字源』も同様に、巣は高所に組まれた粗い容器状の住まいを象ったと述べ、その音「ソウ」は「組み合わせる・ばらばらに集める」の語族に属するとする。古代の文献では『詩経』召南「鵲巣」に「維鵲有巣、維鳩居之」と歌われ、巣は安住の象徴であった。また『荘子』逍遥遊に「鷦鷯巣於深林、不過一枝」とあり、わずかな空間で足る慎ましさの比喩にも用いられる。後に人間の住居や悪人の隠れ家(賊巣)まで意味が広がった。日本では「巣」が新字体として常用され、「巢」は人名用漢字に残るが古典・固有名詞で用いられる。
構成要素
上部(雛と巣)+木(樹木)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鳥が木の上に営む住みか
巣、すみか、集まる場所
家族を温かく守り育む、安らぎの拠点となる人。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。