◆ 元の意味(古代)
弓を持って死者を護り弔う
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KANJI ETYMOLOGY
cho
画数
4画
成り立ち
会意
部首
弓(ゆみ)
分類
常用漢字
弓を携えて死者を悼む、古代弔いの作法。
ORIGIN
『説文解字』に「弔は問終するなり、人弓を持つに从ふ。古の葬は厚く衣て薪を以てし、故に人弓を持ちて鳥を會驅す」と記され、極めて具体的な古代葬礼の情景を伝えている。古代中国では遺体を野に置き、薪で覆って葬る風習があった。その遺体を野鳥や獣が荒らすのを防ぐため、弔問者が弓を携えて駆けつけ、鳥獣を追い払ったのである。白川静『字統』は、弔の古文字が人と弓を組み合わせた会意であり、人が弓矢を負って弔問に赴く姿を描いたものと解する。「とむらう」とは本来、死者の安寧を守るための実践的な行為であり、単なる感情的な哀悼ではなく、共同体としての護りの作法であった。藤堂明保『漢字源』は、弔の音が「鳥(ちょう)」と通じ、鳥を追い払う動作との関連を指摘する。後世になり風葬の習俗が廃れるにつれ、弔は弓を持つ実体を離れ、純粋に死者を悼む心情を表す抽象的な語へと昇華した。日本においても弔意・弔問・弔辞といった熟語に用いられ、厳粛さと敬意の念を担う字として定着している。名前に用いられることは稀であるが、字源に込められた他者への深い思いやりと護りの精神は、人として大切にすべき徳の象徴と言える。
構成要素
人+弓
STROKE ORDER
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MEANINGS
弓を持って死者を護り弔う
とむらう、悲しみ慰める
深い思いやり・護りの心(命名には稀)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。