◆ 元の意味(古代)
おそれる、慎んで追慕する
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
常用漢字
高く掲げて慎む心。死者を悼み追慕する厳粛な情感の字。
ORIGIN
「悼」は心を意味する「忄(りっしんべん)」と、音符「卓(タク・トウ)」から成る形声文字である。『説文解字』に「懼也。陳楚謂懼曰悼。从心卓聲」とあり、本来は「懼(おそれ)」を意味し、特に陳・楚の方言で恐れることを「悼」と称したと記される。許慎は地域語の記録としてこの字を取り上げており、当初は哀悼ではなく畏怖の情を示す字であった。白川静『字統』では、声符の「卓」を高く立つ人を象った字と解し、「人を高く掲げて慎む心」、すなわち死者を高く尊んで追慕する感情を「悼」と表現するに至ったと説く。葬礼における鄭重な悲哀の表現として字義が転じたのである。藤堂明保『漢字源』は「卓」声系に「高く目立つ」「打つ」の含意を認め、「悼」を「胸を打つように響く哀しみ」と解釈する。古典『詩経』『礼記』には「悼亡」「哀悼」の語が見え、特に死者・長者への厳粛な追慕を表す語として定着した。日本においても「弔悼」「追悼」「悼辞」など、公的・儀礼的な哀悼の文脈で多用される。「悲」が個人的・感情的な悲しみを表すのに対し、「悼」は社会的・儀礼的な悲しみを表す点で対比される。命名には用いられないが、字源は「敬意をもって人を慎み追慕する誠実な心」を表す厳粛な字である。
構成要素
忄(心)+卓(高く立つ人の象形・音符タク)
STROKE ORDER
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MEANINGS
おそれる、慎んで追慕する
いたむ。死者をしのんで悲しむ。
敬虔な心、誠実な追慕の情(命名には不適)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。