◆ 元の意味(古代)
弓に弦を張りわたす、満ち広がる
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KANJI ETYMOLOGY
mi
画数
17画
成り立ち
形声
部首
弓(ゆみ)
分類
人名用漢字
弓に弦を張りわたす、いよいよ満ちる祝福。
ORIGIN
『説文解字』に「彌は弛弓なり、弓に从ひ爾聲」とあり、弓を意符、爾(じ・に)を音符とする形声字である。爾は華麗に飾られた花や柄の象形で、満ち溢れる豊かさ・あまねく行き渡る様を意味する。原義については諸説あり、許慎は「弛弓」(弓を弛める)と解したが、白川静『字統』は爾の本義から「弓に弦をあまねく張りわたす」「広く満ちわたる」の意を採り、後に「いよいよ」「ますます」「あまねく」といった副詞的用法へと発展したと説く。藤堂明保『漢字源』は、爾の音「ジ・ニ」が「邇(ちかい)」「禰(みたまや)」と通じ、満ちて行き渡るという共通の語感を持つと指摘する。古典においては『詩経』の「伊嘏文王、既右饗之、我將我享、維羊維牛、維天其右之、儀式刑文王之典、日靖四方、伊嘏文王、既右饗之」のように、神祇祭祀における満ち足りた供え物の状態を表現する語として用いられた。「弥栄(いやさか)」は日本古来の祝福の言葉で、「いよいよ栄える」「ますます繁栄する」の意を持ち、神社の祝詞に頻出する。「弥生(やよい)」は陰暦三月、草木がいよいよ生い茂る月の意である。「彌勒(みろく)」は仏教における未来仏の名で、満ち足りた慈悲の象徴とされる。新字体では「弥」と書く。名前に用いる場合、いよいよ栄える繁栄、長く続く永続性、あまねく行き渡る広い徳といった、極めて吉祥性の高い印象を担う。
構成要素
弓(意符)+爾(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
弓に弦を張りわたす、満ち広がる
いよいよ、ますます、あまねく、ひさしい
弥栄の繁栄・永続・広く満ちる徳
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。