◆ 元の意味(古代)
生まれもった本来の心、天賦の本性
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KANJI ETYMOLOGY
sei
画数
8画
成り立ち
形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
常用漢字
生まれながらに具わる本来の心、本性と人柄の字
ORIGIN
『説文解字』心部に「性、人の陽気の性、善なるものなり。心に従ひ、生(せい)聲」とあり、忄(心)を意符、生を聲符とする形声字である。聲符の「生」は土から芽が萌え出る象形で、「天与の発生・生まれもったまま」の核義を含む。白川静『字統』は、生が示す自然発露の生命力に心を加え、人として生まれたときに天から賦与される本来の心情を性と呼ぶと説いた。藤堂明保『漢字源』も「生」系の語族「姓」「星」「青」「醒」を挙げ、「すんだまま現れる本然の姿」を共通核とする。すなわち性の本義は、人為を加えない天性・本性であり、儒家ではこれを倫理思想の中心に据えた。『中庸』冒頭に「天の命ずる、之を性と謂ふ。性に率(したが)ふ、之を道と謂ふ」と、宇宙の理法が個に内在化したものを性と定義し、孟子は「性善説」、荀子は「性悪説」を提示してその善悪を論じた。仏教伝来後は「仏性」「自性」「法性」などの語に転じ、万物に具わる本来的な真理性として説かれた。日本語「さが」は本来「性(さが)」、生まれつきの傾向を示す。命名においては「性」字単独使用は稀だが、「真性」「直性」など熟語的な雅号で用いられ、現代では性別を表す語として日常化したため一般名としては避けられる傾向にある。とはいえ、本来の天性の善・誠を信じる思想を背負った重い一字である。
構成要素
忄(心)+生(生まれる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
生まれもった本来の心、天賦の本性
うまれつき、本性、性質、男女の別
天賦の真性・誠(現代命名では使用は限定的)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。