◆ 元の意味(古代)
手で勢いよく突き打つ、鐘を撞く
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KANJI ETYMOLOGY
dou
画数
15画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
鐘を撞き、目標を打つ。直進の力と覚醒を呼ぶ響きを持つ字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「撞、卂擣(じんとう)なり。手に从ひ、童聲」とある。卂擣とは速く突き打つ意で、撞は手で勢いよく物を突く・打つ行為を本義とする。形声字であり、意符の「扌(手)」が動作を、声符の「童」が音を担う。童はもと辛(入墨用の刃)と目と東(袋)を組み合わせた形で、刑罰を受けた未成年の奴僕を表す字とされるが(白川静『字統』)、ここでは音を借りるのみである。藤堂明保『漢字源』は、童の音「ドウ」が「ドンと突く」擬音と通じ、撞の動作の重く響く感覚を声に映していると分析する。古典での代表的用例は鐘を撞く動作で、『淮南子』に「撞鐘擊鼓」、『荘子』に「金石之撞」など、楽器・鐘磬を打ち鳴らす意で広く用いられた。仏教伝来後は梵鐘を撞く行為と結びつき、日本でも除夜の鐘・暁鐘の撞木(しゅもく)として宗教的響きを担う字となった。また「撞着」「撞球」のように、物どうしがぶつかる・突き当たる意にも転じる。撞の字は、迷いを破る一打、目標へ真っ直ぐ突き進む推進力、そして響きとなって遠くまで届く志を象徴する。鐘の一撞で世界が目覚めるように、決断と行動で道を切り開く力を宿す。
構成要素
扌(手)+童(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で勢いよく突き打つ、鐘を撞く
つく、打つ、ぶつかる
迷いを破り目標へ真っ直ぐ突き進む決断力と、遠くまで響く存在感。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。