◆ 元の意味(古代)
ミカン科の常緑果樹、こうじみかん。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
9画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
甘き実を結ぶ木、橘の系譜を引く芳しき柑橘の字。
ORIGIN
柑は『説文解字』本文には収められず、後に補入された字で、『玉篇』『広韻』に「柑は木の名、果実なり。木に从ひ甘聲」と見え、ミカン科の常緑樹、すなわち柑橘類を本義とする形声字である。声符の「甘(カン)」は口中に物を含む象で、甘味を示し、柑の実が甘酸の風味を持つことを声義両面から示す。白川静『字統』は柑を橘・橙とともに南方産の聖果群とし、皮に芳香を持つ実が祭祀・薬用に用いられたと述べる。藤堂明保『漢字源』は甘の語族に「酣(たけなわ)」「鉗(はさむ)」を挙げつつ、柑のみが「甘い実=甘い果汁を含む」原義を最も素直に保つ字であると説く。中国では『史記』貨殖列伝に蜀の柑橘園が富の源として記され、屈原『九章』は橘を君子の徳に喩えた。日本へは古代に伝来し、田道間守(たじまもり)の橘伝説に始まり、温州蜜柑・伊予柑・甘夏・金柑など多彩な柑橘文化を育てた。皮に油胞を持ち芳香を放つ柑は、明るさ・健康・実りの象徴として人名にも親しまれる。
構成要素
木(樹種)+甘(甘味の声符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
ミカン科の常緑果樹、こうじみかん。
柑橘類の総称。みかん、こうじ。
明るさ、健やかさ、芳しき魅力と実り。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。