◆ 元の意味(古代)
樹木が地中に張る根
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KANJI ETYMOLOGY
kon
画数
10画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
大地に深く張る木の根。生命を支える不動の基盤
ORIGIN
『説文解字』木部に「根は木の株なり。木に従い艮声」とある。木偏に「艮(ごん)」を音符とする形声字である。艮は『説文』に「とどまるなり」と注され、八卦においては山を象徴し、止まって動かぬ意を含む。すなわち木が大地に根づき、地中深く下って動かぬ基盤となるさまを表す。白川静『字統』では、艮の字に目を後方に向け凝視する人の象を見いだし、これに止まり留まる意があるとし、木偏を加えて樹木が地に深く留まり生長を支える根幹を意味するとする。藤堂明保『漢字源』は、艮を「コン・ゴン」と読み、堅く動かぬ意の音符として、木の堅く動かぬ部分すなわち根を示す形声字と解する。古代中国の農耕思想において、根は作物の生命を支える最重要の部位であり、転じて「根本」「根源」「根拠」など、物事の起源・本源を表す抽象語へと展開した。『易経』にも「君子は本を務む。本立ちて道生ず」とあり、根の思想は儒教倫理の中心ともなった。仏教では「六根」「善根」と説き、人の心身の根底をも示す。日本では和語「ね」と訓み、稲作文化のなかで地に根を張る生命力の象徴として親しまれ、「根気」「根性」など精神の持続力を表す語にも用いられた。命名においては、何があっても揺るがぬ生命基盤と忍耐強さの願いを託す字として尊重されている。
構成要素
木(植物)+艮(とどまる音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
樹木が地中に張る根
根、根本、根源、忍耐力、基盤
大地に根を張る不動の安定感と粘り強さ。精神の支柱となる人
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。