◆ 元の意味(古代)
大盾、転じて物見台・防御塔
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KANJI ETYMOLOGY
ro
画数
19画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
高みから望む堅牢な木造塔と、水を切る舟具を兼ねる重厚な一字
ORIGIN
『説文解字』に「櫓は大盾なり。木に従ひ魯聲」と記され、許慎は櫓を本来「大きな楯(たて)」と解した。声符「魯」には「おおきい、おろか、ねばりづよい」の意があり、櫓の重厚さと持続性を響かせる。後に櫓は楯から発展し、戦時に城郭・船上・陣営に立てる木造の物見台・防御塔を指すようになった。『字統』によれば、漢代以降、櫓は軍事建築の中核となり、城門上の楼閣や見張り台を意味する字として定着した。これが日本に伝わると、城郭文化の中で「天守」とは別に「隅櫓(すみやぐら)」「太鼓櫓」「井楼櫓」などの呼称が生まれ、城の防御と威容を支える要素となった。さらに日本独自の用法として、舟を漕ぐ道具のうち、櫂(かい)が水中で羽ばたくように動かすのに対し、櫓は水中でひねるように動かして推進する長い棒状の道具を指す。これは中国にはない和製用法に近い。『漢字源』は、櫓が「高くそびえる」「水を切る」という二重の機能を併せ持ち、防御と前進という対照的な徳を一字に宿すと指摘する。盆踊りの「やぐら」、相撲の「土俵櫓」など、日本の祝祭空間においても中心的シンボルとして機能し、群衆を見守る高みの象徴である。
構成要素
意符『木』+ 音符『魯(ロ)』
STROKE ORDER
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MEANINGS
大盾、転じて物見台・防御塔
やぐら、物見櫓、舟の推進具(ろ)
堅牢にして高く、人々を見守り導く器量を宿す字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。