◆ 元の意味(古代)
鼻。自分自身、起点。
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KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
6画
成り立ち
象形
部首
みずから
分類
常用漢字
鼻の形を象り、自己・本源・始まりを示す根本字。
ORIGIN
「自」は人の鼻の形を正面から見て象った象形文字である。許慎『説文解字』に「自は鼻なり、鼻の形に象る」とあり、本義は「はな」であると明記する。許慎は古代の中国人が自分を指すとき鼻を指す習慣があったことから、「自」が「みずから」の意に転じたと説く。白川静『字統』は甲骨文・金文の字形を詳細に検討し、「自」の上部の縦線が鼻梁、下の囲みが鼻孔を表すとし、後に「鼻」字が音符「畀」を加えて分化したことを指摘する。白川はさらに、「自」が「より」「から」など起点を示す助辞となった理由を、鼻が呼吸の起点・生命の出発点であるという古代の身体観に求めている。藤堂明保『漢字源』は「自」を「鼻の象形」とし、鼻が顔の中心であり個体を識別する部位であるため「自分」の意となり、また「おのずから(自然に)」「より(始点)」へと意味が広がったと論じる。藤堂は「自由」「自然」「自立」など熟語を挙げ、近代日本語における「自」の哲学的拡張を解説する。命名では主体性・自立・本来性を象徴する高貴な字。
構成要素
鼻の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
鼻。自分自身、起点。
みずから。おのずから。〜より。
★主体性・自立・本来の自分を貫く意志を象徴する字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。