漢字の成り立ち一覧|六書(象形・指事・会意・形声)でわかる字源
漢字の成り立ちを六書で分類。収録2,166字を、当社独自編集の字源解説とともにまとめています。
六書(りくしょ)とは — 漢字の成り立ちの分類
六書とは、漢字の成り立ち(造字法)と使い方(用字法)を六つに分類した伝統的な枠組みです。後漢の 許慎が著した字書『説文解字』が体系づけたものとされ、現代の字源研究にも受け継がれています。 内訳は、物の形をかたどった象形、抽象的な事柄を符号で示した指事、 複数の字を組み合わせて意味を表した会意、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた形声の四つの造字法に、文字を転用する転注・仮借を 加えた六つです。漢字の多くは形声文字に分類されると言われています。また、日本で独自に作られた漢字は 「国字(和製漢字)」と呼ばれ、中国伝来の六書には含まれません。なお、同じ字でも字書により解釈が 分かれることがあり、本サイトでは諸説あるものは一説として紹介しています。
典拠:許慎『説文解字』(後漢)/白川静『字統』平凡社、1984 年。
成り立ち(六書)から漢字を探す
ものの形をかたどって描いた、最も古い成り立ちの文字。「山」「川」「日」「月」のように、対象の輪郭を線で写し取ったものとされる。
例:山・川・日・月・木
形に表しにくい抽象的な事柄を、点や線などの記号的な符号で示した文字。「上」「下」「一」「本」のように、位置や数を象徴的に指し示すとされる。
例:上・下・一・本・中
二つ以上の漢字(部品)を組み合わせ、その意味を合わせて新しい意味を表した文字。「林」(木+木)、「明」(日+月)などが代表例とされる。
例:林・明・森・信・休
意味を表す部分(意符)と、音を表す部分(音符)を組み合わせた文字。漢字の大半を占めるとされ、「河」「銅」「清」などが該当する。
例:河・銅・清・晴・持
既存の文字の意味を関連する別の意味へと転じて用いる用字法とされる。解釈には諸説があり、定義をめぐって古来議論が続いている。
表すべき文字がない語に、同じ音をもつ別の文字を借りて当てる用字法とされる。「我」「来」などが借用された例として挙げられることがある。
和製漢字(国字)
中国伝来の六書には含まれない、日本で独自に作られた漢字です。
漢字一字ずつの意味・字源・名付けの願いは漢字辞典で、字形の共通部分から探すなら部首一覧で深掘りできます。
よくある質問
漢字の成り立ちにはどんな種類がありますか?
古くから「六書(りくしょ)」と呼ばれる六つの分類が知られています。文字を作る方法である象形・指事・会意・形声と、文字を使う方法とされる転注・仮借です。後漢の許慎『説文解字』が体系化したものとされています。
象形文字・会意文字・形声文字の違いは何ですか?
象形文字は「山」「川」のように物の形をかたどった文字、会意文字は「林」(木+木)のように複数の字を組み合わせて意味を表した文字、形声文字は「河」のように意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた文字とされます。漢字の多くは形声文字に分類されると言われています。
国字(和製漢字)とは何ですか?
国字とは、中国から伝わったのではなく日本で独自に作られた漢字です。「峠」「榊」「辻」「畑」「凪」などが代表例で、和語や日本の事物を表すために主に会意の方法で生み出されたとされます。中国伝来の六書には含まれない分類です。
字源の説は一つに定まっていますか?
同じ漢字でも、研究者や字書によって成り立ちの解釈が分かれることがあります。本サイトでは『説文解字』や白川静『字統』などをふまえて代表的な見方を紹介していますが、諸説あるものは一説として扱っています。