指事文字一覧|成り立ち・字源でわかる漢字
六書の指事に分類される漢字/全19字・名前に使える19字
指事文字とは
形に表しにくい抽象的な事柄を、点や線などの記号的な符号で示した文字。「上」「下」「一」「本」のように、位置や数を象徴的に指し示すとされる。
代表例:上・下・一・本・中
※ 同じ漢字でも字書によって成り立ちの分類が分かれることがあり、ここでの分類は当社が参照した字源研究に基づく一例です。典拠:許慎『説文解字』/白川静『字統』。
指事文字の漢字と成り立ち
「一」は指事文字であり、横一本の線で数の最初である「ひとつ」を表す。甲骨文・金文の時代から一本の横画で表記され、文字の中…
「七」は数字の7を表す指事文字である。甲骨文字では縦画を交差させた形で表され、十進法における7という数量を示した。古代中…
「十」は指事文字であり、縦画と横画を交差させた形で数の「十」を表す。甲骨文字では縦の一本線に横線を一本通した形で記され、…
「二」は指事文字であり、横画を二本並べることで「ふたつ」という数を視覚的に表現した字である。甲骨文字・金文の段階から既に…
「八」は指事文字であり、左右に分かれた二本の線が「分かれる」「別れる」の象徴とされる。甲骨文字・金文から既に現在の字形に…
「下」は指事文字である。基準線を表す横画の下方に短い画を加え、「した」「低い位置」を示す。甲骨文字の段階から既にこの構造…
「三」は指事文字である。横線を三本引くことで数の「三」を表す。最も単純かつ直接的に数を視覚化した漢字の一つであり、「一」…
「上」は指事文字である。基準線の上方に短い横線または点を置き、「うえ」「たかい位置」を示す。甲骨文・金文では基準となる横…
「丈」は指事文字とされ、「十」に「又(手)」を組み合わせた形とする説が有力である。十尺の長さ、すなわち成人男子の身長を基…
「刃」は「刀」に点を加えた指事文字である。刀身の鋭い切れる部分、すなわち刃先を点で示したもの。甲骨文字の段階から刀の形に…
「寸」は指事文字である。手首の脈拍を測る位置を示す字とされ、手の形に一点または一画を加えて「手首から一寸(約3cm)の位…
「丑」は十二支の第二位を表す字であり、もともとは「手の指がかぎ状に曲がった形」を象った指事文字とされる。古代中国では暦や…
「五」は指事文字とされ、古代において数の「五」を表すために考案された記号である。甲骨文字では横画と縦画を組み合わせた形で…
「太」は「大」の字に点(丶)を加えた指事文字である。「大」が人が手足を広げた形であり、その下部または中央に点を添えること…
「中」は指事文字である。上下または四方を囲む枠の中央を縦線で貫く形で、物事の中心・内部を表す。甲骨文では旗竿を立てた形と…
「廿」は「二十」を表す指事文字である。「十」を二つ縦に重ねた形から成り、数字の二十を意味する。古代中国において数を簡潔に…
「六」は数字の六を表す指事文字である。古代中国では数を表すために様々な記号が用いられたが、六はその一つとして成立した。字…
「本」は木の根元を示す指事文字である。「木」の下部に横画(一)を加えることで、樹木の根元・基部を指し示す。甲骨文や金文で…
「末」は「木」に短い横画を上部に付した指事文字である。木の上端、すなわち梢(こずえ)や枝先を示す記号として成立した。「本…
指事文字 全19字(画数順)
名前に使える字(常用・人名用)/ 表外字(原則 名前不可)
気になる漢字が見つかったら、意味・字源・名付けの願いを漢字辞典で確かめてみましょう。
ほかの成り立ち
よくある質問
指事文字とは何ですか?
形に表しにくい抽象的な事柄を、点や線などの記号的な符号で示した文字。「上」「下」「一」「本」のように、位置や数を象徴的に指し示すとされる。六書という漢字の成り立ちの分類の一つで、後漢の許慎『説文解字』が体系化したものとされています。
指事文字にはどんな漢字がありますか?
本ページでは当社収録分のうち指事文字に分類される19字を画数順に掲載しています。代表例として「上」「下」「一」「本」「中」などが挙げられます。このうち戸籍法上で名前に使える常用・人名用漢字は19字です。
字源の説明は一つに定まっていますか?
同じ漢字でも字書や研究者によって成り立ちの解釈が分かれることがあります。本サイトでは『説文解字』や白川静『字統』などをふまえた代表的な見方を紹介し、諸説あるものは一説として扱っています。